自然発生@自宅

体の可能性を開かせたい。そのために演劇という方法を使っている。
ストーリーにのった劇というよりも、演じる事で体から湧き出る「本当」に重心がある。その「本当」はスポーツをしている時の体のようなもので、ストーリーではなくルールにのって動いている。
ただ今回の演劇ワークショップがスポーツと違うのは、ゴールが設定されていないということ。
サッカーで言うなら、ボールだけを取り合っていてゴールがない。
「そんなサッカーつまんないよ。」という人。
「これは新しいスポーツですか?」と興味を持つ人。
多くの人は「そんなサッカーつまんないよ。」でしょう。
すこしでも「新しいスポーツか?」と興味を持った人は、
何か現実に満たされないものを感じているのかもしれない。
ゴールのないサッカーをずっと見ていられるとしたら、それはそのゲームに携わる監督や選手をとても好意的に受け止めているからなんだと思う。
いや、だから演劇どうこうじゃなくて、そういう事をしている人たちが好きかどうかという問題で、3回にわたって行われた演劇ワークショップを3回とも見に行ったのは、「そういう事をしている人たちが好きだから」という理由以外に説明のしようがない。

それは本質的に同じ問題を抱えているからこその好意ではあるだろうけど。たぶん。