2008-01-21から1日間の記事一覧
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな (きみがため をしからざりし いのちさへ ながくもがなと おもひけるかな) 藤原義孝 「あなたに逢うためなら死んでも惜しくないと思っていたこの命も、逢うことのできた今ではいつまでも長生きを…
みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ (みかきもり えじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ) 大中臣能宣朝臣 「宮中の門を守る兵士のたくかがり火が夜は燃え、昼は消えているように、わたしの恋する気持ち…
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけてものを 思ふころかな (かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ くだけてものを おもふころかな) 源重之 「うち寄せる波が岩に当たってくだけるように、わたしの恋心も、岩のように平気でいるあなたにあたって、…
八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり (やへむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり) 恵慶法師 「いくえにもむぐらが生い茂る、この寂しい宿に、人は誰も来ないが秋だけはやってきたんだな 陽当たり良好物…
由良のとを 渡る船人 かぢをたえ 行くへも知らぬ 恋の道かな (ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ ゆくへもしらぬ こいのみちかな) 曾禰好忠 「由良の海峡をこいで渡る船人が、かじをなくしてゆくえも知れず漂うように、わたしの恋の道もこれからどうな…
はるな愛のエアあややはいいなぁ。 世の中で起きていることが、どれもちっぽけなことに思えてくる。 素晴らしいと思いました。
先々日、東急で囲碁大会?が行われていた。 囲碁ってこんなに人気あるんだ。 どんなルールなんだろう。気になる。囲碁とか将棋とか花札とか麻雀とかトランプとか。 軽く基本を教えてくれてちょっと楽しめる所ってないものかと思う。 人んちの縁側みたいなイ…
あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな (あはれとも いふべきひとは おもほえで みのいたづらに なりぬべきかな) 謙徳公 「ああ、かわいそうだと私に同情してくれる人がいるとは思えない。とげられないあなたへの恋に苦しみなが…
逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし (あふことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし) 中納言朝忠 「もしまったく逢うことがなければ、相手の冷たさやわが身の切なさを恨めしく思うこともあるまいに。…
逢ひみての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり (あひみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり) 権中納言敦忠 「今こうして結ばれた後のなやましく切ない心にくらべたら、あなたに逢う以前の気持ちなどまったく物思いの…
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 浪こさじとは (ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すえのまつやま なみこさじとは) 清原元輔 「たがいに涙でぬれた袖をしぼりながら、かたく約束をしました。末の松山を海の波は決して越えることがないよう…
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか (こひすてふ わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひそめしか) 壬生忠見 「私が恋をしているという噂が広まってしまった。誰にも知られぬよう密かに、あなたを思い始めたばかりな…